ガボンの国立公園、視察へ!2022年6月11日
こんにちは、ガボンから爽夏です。
5月、プロジェクト地であるアカンダ国立公園と、ムカラバ・ドゥドゥ国立公園へ視察に行ってきました!
-
●アカンダ国立公園
なかなかに雨がどしゃ降りの中(乾期なのに…笑)、強行突破で視察へGO。
首都リーブルビル市内はずれの簡素な船着き場からボートに乗ると、途端に街からマングローブ林の世界へと一変します。

世界有数のマングローブ林を誇るアカンダ国立公園。敷地内は主に干潟とマングローブ林で構成されており、移動手段は主にボート。ガボン全体のマングローブは、アフリカ全土の2.5%程ですが、アフリカ全土のマングローブ保護区でいうと、ガボンが25%を占めています。
国土の約80%が森林のガボンは、13の国立公園を定めており、自然保護に力を入れているんですね。
前も後ろも右も左もマングローブ!な、圧巻の光景です。
また、渡り鳥が4万羽も訪れるというアカンダ。時期になると、広大な干潟エリアで多くの鳥を見ることができます。
今回はまだ鳥シーズンより早い時期でしたが、ペリカン等、ぱらぱらと見ることができました。
また、川沿いの素敵なロッジが水上レストランやボートツアーを提供しています。
ただ、まだまだ観光途上国のガボンには、こういった手つかずの大自然を満喫できる観光プログラムが少ないのが現状です。
この大自然と共に暮らす近隣の村人が、自らの自然と文化を案内する観光プログラムをつくり、村の生活向上と自然・文化保全に貢献しよう、というのが今回のプロジェクト。
今後さらに調査をすすめていき、協力できる村や観光ルート等を見つけていこうと思います。
-
-
●ムカラバ・ドゥドゥ国立公園とドゥサラ村
- 首都から車で約11時間のドゥサラ村。ムカラバ・ドゥドゥ国立公園に隣接し、ゴリラ研究の拠点になっている村です。
- こちらは、JICAや京都大学、エコロジックがすでにプロジェクトを実施した場所。今回は、エコツーリズムのさらなる発展のため、その成果を確認しにきた評価団に同行して、村の現状を確認してきました。前回プロジェクトにてエコロジックが養成した村人ガイドたちが、森や村を案内してくれました。
-
- この後、2時間ほどゴリラ追跡先発隊の連絡を待ち、4頭のゴリラを見ることができました!
- 携帯だとあまりいい写真が撮れませんでしたが、簡単な動画はこちら↓から。
- b9a6f759-a6d5-4b8c-a57e-6a84f28b0007
この村でゴリラ調査が始まってから2世代目のグループということで、「ニダイ」と命名されたゴリラの家族。30m弱ほどの距離で、草をむしゃむしゃお食事中だったり、木の上で休んでいたりと、野生のゴリラを目の当たりにした感動の瞬間でした。
その他、森の中の面白い植物や村の畑についても、村人ガイドが熱心に紹介してくれました。
止血に使うという植物、切ると水が滴るほど出てくる蔓のような植物、燃えやすく松明に使う木などなど…


本当におもしろかった!というのが私の率直な感想。
何といっても、彼らの話ぶりからは、知識だけでなく、村や森、ゴリラへの愛情がひしひしと伝わってくるんです(あまり仏語を理解しない私にも笑)。それが本当に素敵で、首都から長い時間をかけて来た甲斐がありました。
前回プロジェクトでつくったコミュニティーセンターも健在。村の歴史や森に関する展示について、詳しく説明してくれました。
夜は、森で見せてもらったよく燃えるという木材の焚火を囲い、村の伝統であるConte(歌いながらの昔話)に参加。
村人たちが歌い、手拍子を交えながら、人生の教訓となるようなストーリーの昔話を紡ぎます。
ステージで行われるような伝統文化ショーとは全く違う、本物に参加するという体験は本当に格別。村人の歌声や掛け声を間近で聞き、一緒に火を囲う臨場感…Authenticな体験とはまさにこのことです!
動画はぜひインスタからご確認ください!
https://www.instagram.com/p/CepB7pkKAuh/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
諸々、課題やハプニングはありましたが(Conteが2時間ほど延々と続いたり、ゴリラを見るまでに森で2時間待ったり笑)、それでも前プロジェクトでつくったアクティビティ・人材は、コロナ禍を経ても健在。
今後、彼らがアクティビティを継続し、村の生活向上に生かせるよう、サポートを続けたいと思います。
以上、まだまだ情報収集中ですが、この手つかずの大自然を楽しみながら現地に裨益するアクティビティをつくるべく、活動を続けていきたいと思います!