エコロジックへのメッセージ2016年10月19日
山極 壽一
人類学者/京都大学 総長
21世紀になってから、「ニシローランドゴリラ」という新しいゴリラの調査を始めました。よく顔の知られているマウンテンゴリラとは、全く違う種類のゴリラです。動物園ではおなじみですが、これまで野生の暮らしはほとんど知られていませんでした。
安藤さんや学生たちの努力で野生種に近づくことに成功すると、次々に面白いことがわかってきました。あの大きなゴリラが軽々と木に登る。フルーツが大好き。水を怖がらない。食べ物を分配する。歌を歌う、などなど、驚きの発見が満載の毎日です。
村人や政府の熱心な協力も得られ、この不思議なゴリラたちを多くの人に見てもらおう、世界の人々に知ってもらいながら、野生のゴリラを保護しよう、という活動を始めました。エコロジックによるエコツーリズムの研修活動です。
近いうちに皆さんがゴリラを見に行くツアーが可能になると思います。楽しみにしていてください。